業務用エアコンのフィルター掃除や機洗は自分でできる?
店舗やオフィスにとって、業務用エアコンは「故障すると困る設備」の代表格です。
そして、エアコンの空調能力を最大限に発揮し、匂いの発生や故障を防ぐのに必要なのがフィルター清掃と室内機洗浄です。
しかし多くの利用者が フィルター清掃 や 室内機洗浄(内部洗浄) を後回しにしがち。
「本業が忙しくて手が回らない」
「動いているから大丈夫だろう」
こうした“見えない油断”が、思わぬコスト増や突然の故障につながってしまいます。
今回は業務用エアコン販売や取り付け、レンタルや中古販売を行っている空調のプロがフィルター清掃と室内機洗浄について解説します。
自分でできる簡単メンテナンス!フィルター掃除で電気代を節約
業務用エアコンは空気を取り込んで循環させるため、ホコリ・油煙・細かな汚れがフィルターに蓄積します。
そして、フィルターが詰まると冷暖房の効率が落ちて必要以上にパワーを使うため、電気代が上がってしまいます。

一般的には、フィルターに汚れが溜まると電力消費が約20〜30%増えると言われているため、フィルター清掃は電気代の節約のために最も費用対効果が高いメンテナンスです。
フィルター掃除は自分で簡単に行うことができ、主な流れは下記の通り。
- エアコンのパネルを開けてフィルターを取外し。
- 掃除機でほこりを吸う。
- 水洗いして日陰で乾燥させる。
- 元通りに付けなおす。

快適な環境を保つためにも、月に一度はフィルター清掃を行うようにしてください。
室内機の内部が汚れると“故障リスク”が一気に上がる
室内機(エアコン本体)の内部には、
- カビ
- ホコリ
- タバコのヤニ
- 油分
が付着していきます。

フィルターや室内機が汚れていると、汚れやカビの粒子を空気中に拡散させることになります。
そのため、病院や飲食店では特に注意が必要です。空気環境の印象が売上に直結する業種にとって致命的です。
普段は気に留めることはありませんが、室内機の内部はかなり汚れていて、汚れがひどくなると冷暖房機能の低下、匂いの発生、ドレン詰まりによる水漏れなどがおこります。
熱交換器が故障すると修理費は数万円〜10万円以上。
内部洗浄を怠ると故障の原因が積み重なり、後々大きな出費につながることがあります。
室内機の洗浄は自分で行うことが難しいので専門業者に依頼するようにしましょう。

業務用エアコンの修理費は小さな部品交換で3〜5万円。
部品交換が発生すると10万円〜数十万円になるため、フィルター清掃や室内機洗浄はこれらの大きな出費を未然に防ぐための保険のような役割です。
フィルター清掃、室内機洗浄の料金相場は?
では、業務用エアコンクリーニング(フィルター清掃と室内機洗浄)を依頼する場合はどれくらいの料金がかかるのでしょうか?
地域差はありますが、業務用エアコンの洗浄の相場は1台3万円~3.5万円くらいが目安になります。
一般的にフィルター清掃のみの依頼というのはほぼないので、基本的には室内機洗浄の際にフィルターも一緒に清掃してもらうという流れになります。
室内機分解洗浄の様子
ここではフィルター清掃と室内機の分解洗浄の様子をご紹介します。
今回分解洗浄したのはダイキンの天井吊型エアコン。
まずはフィルターを取り外して水洗いします。

完全に乾かしてから取り付けます。
本来、フィルター清掃は月に一回行うのが理想的です。

次に、熱交換器の清掃を行います。熱交換器にはフィン(薄い金属板)が多数あり、これらに埃が溜まると冷暖房効率が低下してしまいます。
専用のエアコン洗浄スプレーを使用して、フィンの隙間にスプレーし、埃や汚れを取り除きます。スプレー後は自然乾燥させます。

ドレンパンとドレンホースもチェック!
ここに汚れやカビが溜まると、排水が詰まり水漏れの原因に。
ドレンホースは柔らかいブラシやワイヤーで掃除して詰まりを防ぎます。

洗浄のプロはエアコンの内部まで徹底的に清掃し、見えない部分の汚れや故障の予兆を早期に発見することができるので、2~3年に1度はエアコンクリーニングを行うようにしてください。
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